2021年11月25日
富士フィルム、特殊光で組織の酸素飽和度を画像化
【カテゴリー】:新製品/新技術
【関連企業・団体】:富士フイルム

富士フイルムは25日、外科手術用内視鏡システムを使い組織の酸素飽和度を画像化する、酸素飽和度イメージング技術を開発したと発表した。これにより、外科医にとって血流や虚血状態の判断がしやすくなる。12月2日~4日神戸で開催される「第34回日本内視鏡外科学会総会(JSES2021)」で発表する。

がんの手術などで臓器を部分切除すると、腫瘍周辺の組織は血流が悪くなる。この部分(虚血域)を残したまま臓器を縫合すると、うまく治癒せず、縫合不全が起こりやすくなる。虚血域を残さずに縫合することが重要で、現場では虚血域を明確に特定する技術が求められる。

今回同社が開発した酸素飽和度イメージング技術は、観察したい消化管組織に特定の波長の照明光を当て、血液中の酸化ヘモグロビンと還元ヘモグロビンの吸収係数の違いにより酸素飽和度を画像化する技術。組織表面の酸素飽和度を画像化し、リアルタイムで提供することができる。得られた画像は、組織の酸素飽和度に基づいたヒートマップ表示などの方法で提供可能だ。富士フィルムは、このイメージング技術を搭載した外科手術用内視鏡システムを、年内にも米国で販売開始する。

ニュースリリース
https://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1637818099.pdf