2022年04月06日
AGC、スペインの合成医薬品生産拠点 30%増強
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:AGC

 AGCは6日、合成医薬品のCDMO事業子会社であるAGC Pharma Chemicals Europe社 (APCE社、本社:スペイン)の設備増強を決めたと発表した。総投資額約120億円で工場敷地内に延床面積7,500平方メートルの建屋を新設し、生産能力を30%拡大する。2024年上期稼働開始の予定。

 APCE社は、自社の長年の実績にAGCの化学合成技術やフッ素技術などを取り入れ、年率7%以上の成長を続けるCDMO市場の成長を上回る勢いで受託件数を伸ばしてきた。今回の増強には、近年注目されている抗がん剤などの高薬理活性原薬(HPAPI:少量で強い薬効をもつ)に対応した設備も導入する。また、新設する建屋には生産能力をさらに拡張する余地があり、今後、さらなる増強を検討していく方針だ。

 AGCグループは、現行中計( AGC plus-2023 )の下、合成医農薬・バイオ医薬品などのライフサイエンス事業を戦略事業の1つと位置付け、2018年の売上高449億円を、22年には1,350億円、25年には2,000億円以上に拡大する目標を掲げている。引き続き積極的な事業買収や設備投資を行っていく方針だ。
 
ニュースリリース
https://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1649211019.pdf