2022年07月08日
京大、光の波長変換材料を介し新規半導体接合法開発
【カテゴリー】:ファインケミカル
【関連企業・団体】:京都大学

 太陽電池の高性能化には、太陽光の幅広い波長域の有効活用が重要となるが、京都大学化学工学専攻の 田辺克明 准教授らの研究グループは8日、波長変換材料を介した半導体接合法を提案するとともに、同技術を用いた太陽電池を作製し、発電性能の向上を実証したと発表した。

 今回開発した手法で作成した太陽電池は、一般的な従来型の太陽電池と比べて、2割程度の電流の増大と3割程度の発電効率の上昇を観測した。
 
 この手法は、これまでの技術では難しかった、接合の形成と光機能の導入を同時にもたらし得る半導体界面工学の新しい概念につながる。汎用性の高い技術であり、多接合太陽電池の高効率化や、光コンピューターなどのデバイスの高性能化に直結すると期待される。
 同成果は、7月6日付の米国国際学術誌「Applied Physics Letters」にオンライン掲載された。

ニュースリリース
https://www.t.kyoto-u.ac.jp/ja/news/topics/research/20220708_gaiyou