2022年09月02日
京大、琵琶湖流域に一世紀ぶりカワリヌマエビ発見
【カテゴリー】:ファインケミカル
【関連企業・団体】:京都大学

 京都大学理学研究科の大貫渓介氏らはこのほど、滋賀県で絶滅したと考えられていたミナミヌマエビ(ヌマエビ科カワリヌマエビ属)を琵琶湖流出入河川で発見したと発表した。滋賀県におけるミナミヌマエビの記録は1915年が最後で、約1世紀ぶりの発見となる。その一方で、近縁の外来種シナヌマエビが琵琶湖内や周辺河川に広く定着していることと、在来種ミナミヌマエビと交雑している可能性が高いことが遺伝的・形態的解析から明らかになった。

 大貫氏らは今回、琵琶湖とその流入・流出河川で採集されたカワリヌマエビ類の遺伝情報を取得し、集団の特徴を調べた。また、在来種と外来種を判別できるとされている形態形質について、定量的なデータを取得し、1915年に琵琶湖から採集されたミナミヌマエビの標本も含めて比較した。

 在来種と外来種は遺伝解析により明瞭に区別することができたが、これまで種判別に用いられてきた形態形質だけでは両種を完全には判別できないことがわかった。今後、各地の集団が在来種か外来種を確実に判別するためには、DNA分析が必要になると考えられる。
本研究成果は22年8月13日に、国際学術誌「Conservation Genetics」にオンライン掲載された。

ニュースリリース
https://www.kyoto-u.ac.jp/sites/default/files/2022-08/220831_fuke-594ce