2022年09月12日
神戸大、細胞の突起の長さを調節するしくみ解明
【カテゴリー】:ファインケミカル
【関連企業・団体】:理化学研究所

 神戸大学大学院 医学研究科の仁田亮教授らの研究グループは、理化学研究所、東北大学との共同研究により、分子モーターキネシンが細胞骨格である微小管の伸長速度をコントロールし、神経細胞などの突起の長さを調節するしくみをX線結晶構造解析や全反射照明蛍光顕微鏡を用いて解明したと発表した。
 
 本研究成果は、神経細胞、上皮細胞などの細胞を形づくる際に用いられる、細胞の根源的なしくみを説明するものとなる。同研究成果は、2022年9月6日に、国際学術雑誌「eLife」にオンライン掲載された。

<用語の解説>
◆微小管とは:細胞内で最大の細胞骨格分子。α、β-チューブリン二量体が縦に連なったプロトフィラメントが13本並び、中空管状の構造をしている。 

ニュースリリース参照
https://www.tohoku.ac.jp/japanese/newimg/pressimg/tohokuuniv-press20220909_03web_kinesin.pdf