2024年09月26日 |
協和バイオのオリゴ糖、インドで承認取得 |
【カテゴリー】:ファインケミカル 【関連企業・団体】:協和発酵バイオ |
キリンホールディングスは25日、子会社である協和発酵バイオが製造・販売するヒトミルクオリゴ糖(HMO)が、初めてインド食品安全基準局( FSSAI)から食品原料として承認されたと発表した。これにより同製品の事業領域がインド市場にも拡大することになる。 インドは、世界最大の人口を有し、今後40年間増加を続けると想定されている。また、名目GDPで世界第5位の経済大国であり、健康に対する国民の意識も高まっている。同社は、1990年代からHMO研究に取り組み、2000年に世界で初めて工業レベルでのHMO大量生産システムを構築した実績を有する。 <用語の解説> ■「ヒトミルクオリゴ糖(HMO)」とは : 母乳に含まれるオリゴ糖の総称。母乳中の固形成分の中では、ラクトース、脂質に次ぐ3番目に多い成分で、これまでに200種類以上のHMOが母乳から発見されている。牛乳などの哺乳類由来の乳にはほとんど含まれず、特にヒトの初乳に多く含まれることから、乳幼児の免疫や腸内細菌層の形成に重要な成分であることが知られている。HMO入り粉ミルク市場は欧米で継続的に伸長している。今後の世界の年平均成長率は20%~30%程度と予測されている。 ニュースリリース https://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1727314485.pdf |