住友化学工業

CHEMNET TOKYO

2025年01月09日
出光興産、豪州で航空燃料用植物油 試験植林
【カテゴリー】:行政/団体
【関連企業・団体】:出光興産

 出光興産は9日、持続可能な航空燃料(SAF)をHEFA技術で生産する際に原料として期待される非可食の油糧作物ポンガミアの試験植林を、今月中旬から豪州クイーンズランド州で開始すると発表した。
 試験植林は、10年以上にわたるポンガミアの栽培知見を有する米国のTerviva(テルビバ)社(本社:カリフォルニア州)と共同で行う。出光はTerviva社へ出資も行った。豪州でのポンガミアの試験植林は、日本企業として初の試みとなる。

 出光は今回の試験植林を通じて、ポンガミアの長期安定的な栽培方法や、栽培からSAFを生産するまでのサプライチェーンの最適化などの検証を行う。また、植林によるカーボンクレジットの創出、殻のブラックペレット化(バイオマス発電所向け)、搾りかすの家畜飼料としての利用など、SAFの原料以外としての活用方法も検証する。
 
<用語の解説>
◆HEFA(Hydroprocessed Esters and Fatty Acids)
 植物油などを水素化処理して得られる水素化エステル・脂肪酸からSAFを製造する技術・プロセス。SAFの国際規格「ASTM D7566 Annex2」として認証されている。





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