住友化学工業

CHEMNET TOKYO

2025年01月28日
産総研、セルロースナノファイバー安全性評価法策定
【カテゴリー】:行政/団体
【関連企業・団体】:産業技術総合研究所

 産業技術総合研究所は28日、セルロースナノファイバー(CNF)の安全性評価手法を策定したと発表した。CNFを取り扱う事業者や応用開発を目指す事業者を支援する、NEDOプロジェクトの一環。

 植物由来の素材であるCNFは、軽量、高強度、高弾性率、低熱膨張率、透明性という特長を有する高性能素材として注目されている。また、大気中の二酸化炭素を吸収・固定した木材などを原料とするため、カーボンニュートラルを実現する素材としての期待も高い。だが、新しい材料が社会で広く利用されるためには、安全性の確認が不可欠。安全性情報が不十分だと、他の材料との競争で不利になる可能性がでてくる。特にナノ材料はその微小さから、市場化に際して安全性の確認を求める国際的な流れも強まっているという。

 産総研は今回、NEDO、福井大学、香川大学と連携して、NEDOの「炭素循環社会に貢献するセルロースナノファイバー関連技術開発/CNF利用技術の開発/多様な製品用途に対応した有害性評価手法の開発と安全性評価(2020~2024年度)」事業として、CNFの安全性評価に取り組んできた。

 産総研は2022年12月、CNFの安全性評価に関する本事業の成果および国内外の論文情報をまとめた「セルロースナノファイバーの安全性評価書-2025-」を公開しており、今回の評価書はその更新版となる。今回は安全性情報を大幅拡充したとしている。

■セルロースナノファイバー(CNF)の安全性評価(FY 2017-)
https://riss.aist.go.jp/results-and-dissemin/1625/





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