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CHEMNET TOKYO

2025年02月04日
「自分で傷を直す力」開発にファンディング、東北大
【カテゴリー】:行政/団体
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 東北大学大学院 医学系研究科の出澤真理教授(細胞組織学分野)は3日、人や動物の治療に「自分で傷を直す力(Muse細胞)」を応用した方法をを開発するため、クラウドファンディングを立ち上げると発表した。

 教授らは現在、人間の体が持つ「自分で傷を治す力」を備えたMuse細胞の基本的な性質の解明から治療への応用を目指したプロジェクトに取り組んでいる。

 プロジェクトはまず、犬や猫からもMuse細胞を採取できるかに加え、ヒトのMuse細胞とどこまで同じ特性を有しているかを検証する。次に、動物への負担が少ないMuse細胞の採取方法を確立し、将来的には病気の動物への投与による治療効果と安全性を検証したうえで、犬の脊髄損傷や猫の慢性腎不全など、動物特有の疾患への応用を目指す。

 教授らは「人にもつながる動物の健康寿命延伸や新しい治療法開発のために、多くの人たちのあたたかい支援、協力を得たい」としている。

■プロジェクト名 「一緒に暮らす犬や猫の未来を守りたい!Muse細胞の応用を目指して」
■募集期間 2025年2月3日(月)9:00 ~ 2025 年3月31日(月)23:00
■プロジェクト実行責任者 出澤 真理(東北大学大学院医学系研究科 細胞組織学分野 教授)

<用語の解説>
◆Muse細胞とは:Muse細胞(Multilineage-differentiating Stress-Enduring細胞)は、2010年に東北大学の細胞組織学分野が発見した多能性幹細胞で、損傷を受けた組織を修復する能力を持つ特別な細胞。

ニュースリリース参照
https://www.kikin.tohoku.ac.jp/news/news_detail/view_express_entity/105





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