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2025年03月03日 |
東大・北大、「地球コアに大量のヘリウム?」 |
【カテゴリー】:ファインケミカル 【関連企業・団体】:東京大学 |
東京大学大学院 理学系研究科の廣瀬敬教授(地球惑星科学)と北海道大学総合イノベーション創発機構の坂本直哉准教授らの研究グループは28日、地球コアに大量のヘリウムが存在していることを発見したと発表した。 実験によって、不活性ガスの代表格であるヘリウムが、少なくとも5万気圧以上の高圧下で鉄と化合物をつくることを発表した。 高圧高温下で合成した鉄-ヘリウム化合物は、常圧常温で回収できることも明らかになった。 ハワイなどのマントル深部由来のホットスポット火山では、マグマ中に始原的なヘリウムの同位体が多く含まれることから、マントル深部に未分化な物質が存在すると議論されてきたが、今回の発見はそのような始原的なヘリウムがコアに多く含まれていることを示唆している。 また今回、北大の同位体顕微鏡で、鉄中に実際にヘリウムが含まれていることを確認した。今回得られた、鉄中のヘリウムの存在量は最大で重量で3.3%(およそ鉄2原子に対しヘリウム1原子)にもなった。 ニュースリリース参照 https://www.chiyodacorp.com/jp/media/#all |