2025年04月16日

積水化、ユニチカなど、沖縄で太陽電池 実証

【カテゴリー】：行政/団体 【関連企業・団体】：積水化学工業

積水化学工業は16日、積水ソーラーフィルム、沖縄電力、ユニチカとの計4社で、3月から耐風や塩害など耐候性に過酷な環境をもつ沖縄県宮古島市で、防草シートに設置したフィルム型ペロブスカイト太陽電池の共同実証研究を開始したと発表した。 　2050年のカーボンニュートラル実現に向けて、再生可能エネルギーの導入拡大が求められているが、太陽光発電はその最有力電源とされている。だが日本は平地面積が少なく、従来のシリコン系太陽電池では適地が限られることが課題となっている。 積水化学など4社は、今後わが国で再エネを拡大していくためには、沖縄特有の台風や塩害などへの影響を評価していくことも必要になるとして、今回沖縄県で初となる実証実験を開始した。 　積水化学製フィルム型ペロブスカイト太陽電池を、ユニチカ製防草シートへ設置し、沖縄県宮古島市の台風や塩害の影響が大きい地点にて実証。耐風および耐塩害の評価を中心に検証する。 ■実証実験の詳細 ▽設置場所　： 沖縄県宮古島市（沖縄電力管理敷地内） ▽設置規模　： 防草シート上にフィルム型ペロブスカイト太陽電池約10平方ｍを設置 ▽実証期間　： 2025年3月18日から約1年間 ▽実証内容　 （1）台風・塩害などによる防草シートへ設置したフィルム型ペロブスカイト太陽電池への影響評価 （2）簡易設置・施工方法の検証(施工時間4.5時間、強風対策に特殊アンカーを使用) ニュースリリース https://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1744782306.pdf