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2000年05月19日 |
ADNOCもスプリッターナフサを生産へ |
わが国のセンターも興味、試験採用を計画 |
【カテゴリー】:海外 【関連企業・団体】:なし |
わが国のエチレンセンター筋によると、アブダビ・ナショナルオイルカンパニー(ADNOC)は、6月中にスプリッターナフサの第一期生産体制を確立する見通しとなった。早ければ7月から分離装置の本格操業に入り、世界各地の石油化学企業に同ナフサの供給を開始することになると見られている。 ADNOCが6月中に設置作業を完了する見通しにある装置は、重質NGLをナフサと灯軽油に分離するためのもの。2系列構成の装置で、処理能力は2基合計で年間28万バレル。分離されるナフサの量は同450万~500万トンと想定されている。6月に完成するのはそのうちの一系列。同280万トンのナフサが生産される見込み。残り一基は7月から8月にかけて完成すると見られている。 スプリッターナフサの量産開始は、昨年春のアブダビ・ENOC(エミレーツ・ナショナルオイルカンパニー)による同12万バレル装置の操業開始に続いてこれが2件目となる。これに続いては、シンガポール石油化学(PCS)とシェルによる同7万バレル装置の完成が予定されている。時期は今年夏となりそう。 こうしたスプリッターナフサの量産傾向を睨んで、わが国のエチレンセンターの間にも同ナフサの試験採用を計画するところが増えつつある。 |