2000年02月02日
三井化学、大阪石化の合理化策検討急ぐ
間接部門を中心に省力化、コスト削減へ
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:宇部興産、コスモ石油、三井化学、三井物産

 三井化学は先に宇部興産など大阪石油化学出資6社との間で、大阪石油化学株と三井化学株を交換し、大阪石油化学を100%子会社化する契約を結んだが、今後の大阪石油化学の運営にあたっては、競争力強化のため、間接部門を中心に極力合理化、省力化することにし本格検討に入った。
 同社によると、大阪石化の株式取得は、三井化学株との等価交換によって行われることで合意が成立した。大阪石化株(額面1株500円)を時価評価額1株当たり1810円と評価、一方、三井化学株は昨年7~12月の6ヶ月平均株価が1株当たり877円と出た。このため大阪石化株1株につき三井化学株2.064株を関係6社に割り当てることにした。
 大阪石化は資本金50億円で現在三井化学が55%のほか、宇部興産が20%、鐘淵化学、コスモ石油、三井物産、三和銀行、さくら銀行の5社が各5%所有している。株式交換日は3月13日となっている。
 三井化学は大阪石化の株取得後は、本社と一体運営していくことになるが、合理化、効率化のための具体案を早急にまとめたいとしている。なお同社は一体運営化したあともエチレン年間約10万トン、プロピレン同約4万トンの買いポジションは変わらないとしている。