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2002年08月01日 |
「日韓大陸棚」の石油ガス共同探査で合意 |
【カテゴリー】:行政/団体 【関連企業・団体】:なし |
経産省は1日、石油公団と韓国石油公社の間で検討してきた、日韓大陸棚共同開発区域での3D物理探査に向けた合意書が両公団間で交わされたと発表した。これにより今月中旬から具体的に共同事業が開始されることになる。 同省では同事業を昨年12月、経済産業大臣と韓国産業資源部長官との間で確認した、石油・天然ガス分野における両国の技術交流など協力関係拡大の一環と位置づけている。 日韓大陸棚共同開発はこれまで「日・韓両国に隣接する大陸棚南部の共同開発に関する協定」(1978年条約第8号)に基づき、1980年から86年にかけて試掘井が7坑掘削されたが、結果が思わしくなかったため、その後は具体的な探鉱活動が行われていない。 今回決った大陸棚調査海域は、約200 km 南西に中国の平泉油ガス田があるという位置にある。中国では同油ガス田で1998年から1日当り120万立方メートルのガス生産を行っている。埋蔵量も100億立方メートルと推定されており、今回はこの地域に近いところから有望視されている。 3D物理探査というのは「3次元物理探査(地震探査)」のことで、海上で人工的に地震波を発生させ、地層の境界面に反射して戻ってきた反射波を受信器でとらえて、地下の地質構造を調査する。 経産省では、まず8月中旬から9月末の1ヵ月半をかけて、現場海域で3D物理探査を実施し、データの収集と解析を行うことにしている。 |