住友化学工業

CHEMNET TOKYO

2007年03月19日
山西省の「国際石炭・エネルギー新産業博覧会」を説明
宋北杉・副省長 9月15日から太原市で4日間
【カテゴリー】:海外
【関連企業・団体】:なし

 中国山西省の太原市でことし9月15日から18日まで開く「国際石炭・エネルギー新産業博覧会」を説明するため来日した宋北杉・同省副省長は16日、都内のホテルで「全国の石炭生産の3分の1を占める山西省は、今後も石炭で発展するため環境の整備を急いでいる。環境技術で世界をリードするに日本に協力を期待する」など大要以下のように語った。

 山西省は国務院の指導で商務部とともにこの博覧会を開催する。ことしばかりでなく毎年開くことにしている。石炭、エネルギーなどの投資を誘致するため約2,000のプロジェクトを用意した。世界に向けて高いレベルの博覧会にしたい。約6,000万元(9億6,000万円)を投入する。

 博覧会用地は3万平方メートル。石炭、エネルギーや新産業の技術、製品を展示、投資相談も行なう。また、太原市で石炭、エネルギーのフォーラムも開く。南アフリカ、インド、米国、カナダなどにも参加を呼びかける。

 石炭の埋蔵量は約2,600億トン、昨年は6億トンを生産した。コークスは全国の40%、世界の20%を生産。天然ガスは10兆立方メートルあり全国の3分の1を占める。同省は石炭生産の合理化を進めるため、中小炭鉱の閉鎖を行い、大型化に取り組んでいる。

 産業は石炭、コークス、天然ガス、冶金が中心だが、これからメタン、メタノールなどの化学製品、新材料、設備をつくる。昨年のGDPは4,700億元(人口3,300人)。GDP年率8%の成長をはかる方針だ。

 山西省は省エネルギーと環境保護に力を入れているが、日本はいずれも技術が優れている。二酸化炭素排出や熱効率など、廃棄物の処理技術についても世界的に評価が高い。資源の中国と環境技術の日本が手を結ぶことによって成果を上げていきたい。

 昨年、日中で省エネ、環境保護のためのフォーラムを開催した。エネルギーのほか観光でも提携できる。

 日系企業はコマツ、三菱商事、伊藤忠、明和産業、三菱化学カルゴン、ジャパンエナジーなど100社余が同省で活躍している。

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